皆さんこんにちは!
株式会社駒館石商の更新担当の中西です!
~名彫り技術の歴史~
名彫り業の歴史は、供養文化の歴史であると同時に、石を削る技術の歴史でもあります。文字彫刻は「誰が見ても読み取れること」が第一で、その上で美しさと品格が問われます。そして石は硬く、失敗が許されません。だから名彫りの技術は、時代の道具とともに変わりながら、根っこの思想は変えずに受け継がれてきました。
目次
昔の墓石彫刻は、鑿(のみ)と金槌で彫る手彫りが基本でした。
手彫りは、線の入り方に温度があり、筆致に合わせて深さや角度を調整できる反面、時間と熟練が必要です。誤刻のリスクも高く、文字数が増えるほど負担が増大します。それでも手彫りが尊ばれたのは、石に“文字の芯”を立てる感覚が、道具の手応えと一体だったからです。
現在、墓石文字の彫刻で主流となっているのがサンドブラストです。研磨材を圧縮空気で吹き付けて表面を削り、彫るべき部分だけを狙って掘り進めます。
具体的には、彫る部分を切り抜いたゴムシートなどを墓石表面に貼り、彫らない部分を保護した上で、研磨材を当てる方法が説明されています。
また、現在は主にサンドブラスト機を使い、カーボランダム(炭化ケイ素)などの研磨材を圧縮空気で吹き付けて彫刻する、という整理もあります。
この技術の普及は、名彫り業に大きな変化をもたらしました。
追加彫りでも既存の磨き面を傷つけにくい
文字の均一性を確保しやすい
複雑な装飾や図柄にも応用が利く
工期が読みやすく、品質を安定させやすい
つまりサンドブラストは、名彫りを“個人技頼み”から“工程管理で品質を作る仕事”へ進めた技術だったのです。
サンドブラストは便利ですが、名彫りが機械だけで完結するわけではありません。彫刻には「普通彫り」「平彫り」など複数の方式があり、読みやすさや汚れやすさ、重厚感の違いがある、と整理されています。
さらに、ブラストで彫った後に手で仕上げる“さらい彫り”のような工程が語られることもあり、伝統技法を残そうとする動きも見られます。
現場の実感としても、最後の輪郭をどう立てるか、払いの角度をどう見せるか、深さをどこで止めるかは、道具と石の反応を読む「手の判断」が生きる領域です。名彫りは、機械化したからこそ、逆に“仕上げ”の価値がはっきりしてきたとも言えます。
名彫りで重要なのは、文字情報の正確さだけではありません。特に正面の大きな文字(家名や題目)は墓の“顔”になります。そこでは書体の選定、線の太さ、余白の取り方が、墓石全体の印象を決めます。
だから名彫り業は、石材加工業でありながら、書道・レイアウト・視認性設計の要素も含む複合職です。現場では「読みやすさ」「格調」「経年変化」を同時に満たす必要があります。
鑿と金槌の手彫りから、サンドブラストの普及へ。技術は時代とともに変わりました。
しかし名彫りの本質――「間違えない」「読める」「長く保つ」「供養の意匠として整う」――は変わりません。石に刻まれた文字は、家族の時間を受け止め続けるからこそ、名彫り業には歴史的に重い責任と誇りが宿っています。
これからも私たちは、
ご遺族の気持ちに寄り添いながら、
安心してお任せいただける墓石の名前彫りを行ってまいります。
ご相談だけでも構いません。
気になること、不安なことがございましたら、
どうぞお気軽にお問い合わせください。
大切な想いを形にするお手伝いを、
心を込めてさせていただきます。
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